グリップヒータのお話。
※ここにある方法で施工して不都合や事故が起きても私は一切の責任を負いません。各自の責任で行ってください。
DXのグリップヒータ配線図(抄録) |
サービスマニュアルにあった配線図を私が写して書いたものです。んなもんで適当に随所を端折ってあります(笑)
まぁどんな感じになっているか分かるでしょう、多分。
で、DXのグリップヒータの電源は直接ジェネレータから引っ張ってこられてるってことです。メインハーネスやバッテリとは何ら関わりが無いです。つまりイグニッションをONにしてもヒータは作動しません。エンジンが始動してジェネレータが作動し始めて初めてグリップヒータが作動します。 ですからグリップヒータが原因でバッテリが上がるってことはありません、しかしグリップヒータの電源を確保する為によりエンジンの回転を維持しなければなら無いので微妙に燃費が悪くなります。 |
ジェネレータから伸びてるハーネスのコネクタ部 |
4ピンコネクタが1個とギボシが4個。ギボシの内2個(黄色/緑と白/緑の線)がヒータ用です。これはDX用のジェネレータからしか出てません。 |
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グリップヒータは手元のスイッチでHI/LOW(メッチャ温い/ほんのり温い)が切替られます。スイッチのRとCIが接すると、一度レギュレータを経由してナンボか電力を落としてグリップヒータに電流が流れるのでLOWになるってぇ訳です。 |
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ってぇことで、レギュレータからヒータ専用のハーネスがハンドルのところまで伸びていますので、グリップヒータとその仲間達(って感じ)なハーネスは取り外しがコネクタで出来るのであります。決して何処かに直付けなんて事はしていません。さすがに標準装備だけあって至れり尽せり。 |
ここに挙げるPressCub50STへの接続方法は、数ある中の1例だと思ってください。なにしろ店にあるPressCub50STへのグリップヒータ接続方法を見ていると他にも方法がある、いやもっとマシでまともな方法が絶対あると思ったからです。
もともとグリプヒータを接続する事を考えられたような構造になっていないので、接続方法はかなりの力技に成りかねないのかな、ってのが感想です。
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PressCub50DXとSTではジェネレータから違うので、グリップヒータ専用のハーネスが元からありません。ですからDXのグリプヒータを買ってきてDXと同じ用に接続しようとするのは無理です。切った貼ったが必要になってくるでしょう。もし(広く大きな意味で)ボルトオンを実現しようとしたらジェネレータアッセンブリの交換から始めなければなりません。 |
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グリップヒータ用のハーネスが用意されていないので当然レギュレータもありません。
これから先は、そんな状態なのにどうやってグリップヒータをつけてしまったかって話です。 |
かなりの力技にしか見えなかった・・・施工者は自転車屋です。私がやった訳でも考えた訳でもありません。
で、グリップヒータとスイッチはもしかしたら社外製かも知れません。パーツリストと配線図を見比べた結果、グリップヒータとスイッチから伸びるハーネスが赤と青の2色だけって事がないから。本来純正のグリップヒータだと、右側は赤と黄色/緑、左側は赤と白/緑、スイッチからは黒と黄色/緑と白/緑のハーネスが伸びているはず。
でも純正を使ってこの方法をやる場合は配線図をよーく見ながらなら出来ない事もないとおもいます。そのうちやってみようとは思いますがね・・・グリップヒータ、なかなかいい値段がするので簡単には手が出せないってのが本音でしょうか(T-T)
左グリップ周り |
左グリップヒータ周りです。ヒータ本体からは青と赤のハーネスが伸びており、青はライトスイッチ本体へ接続、接地。・・・つまり車体アースを施してあります。
赤はヒータスイッチに伸びて行ってます。 |
右グリップ周り |
右グリップヒータ周り。ヒータスイッチがミラーに設置されているのでコードがごちゃごちゃしてしまい何がなんだか分からなくなっていると思うので数字をふっておきました。
(1)はヒータ本体からウインカースイッチへ接地(アース)するコード、(2)はヒータ本体からヒータスイッチへ伸びるコード、(3)は左グリップヒータからヒータスイッチへ伸びるコード、(4)はヒータスイッチからメインハーネスへ伸びるコードです。 |
ポジションライト裏の美しくないハーネス周り、ヒータとメインハーネス接続部 |
上の写真の続きです。ヒータの電源を何処から取っているかって話。(3)は左グリップヒータからヒータスイッチへ伸びているコード。ハンドル(カバー?)の中を通しているだけ。
問題はメインハーネスに接続される(4)のコード。何処に接続されているか見たところ、4Pカプラから伸びる黒のコードに直付けされビニルテープで覆われてました。 さて、このカプラが何のカプラか・・・配線図をじっくり見たら、なんとイグニッションスイッチに伸びるハーネスを接続するカプラだった(爆) |
この方法での配線模式図 |
上記の接続方法を配線図(模式図)に表すと左の図のような感じになります。イグニッションスイッチのIGとEが接している時OFF、HO1とBATが接している時がONです。
グリップヒータは電気の流れの主幹に無理矢理寄生させたような接続のされ方をしています・・・つまりグリップヒータスイッチをONにしたままイグニッションONにすると、バッテリから電流がガンガン流れて行くのでバッテリが上がってしまいます。言い換えれば、エンジンが始動していようがいまいが、グリップヒータは作動するってことです。 また、スイッチには一応HI/LOWがあるのですが、レギュレータがついていない上に接続方法が方法ですからHI/LOWの区別はありません。 |
もう一回書きますけど、ボルトオンでSTをDX化しようとしたらジェネレータ、レギュレータ、ヒータ本体、ヒータスイッチ、それに必要なハーネス一式をそろえなければ無理だと思うのですが・・・何か良い方法なんかあるんでしょうかねぇ?または切った貼ったでも、もっとっとスマートな接続方法は・・・