マップケース(アルミ板で自作)
 
  さてお次はマップケース。この項目の先頭でも書きましたけど、CCRにコマ図はつき物でございます。というか、これがないとCCRは成りたたんです。
  未知の最終目的地を目指してコマ図をめくっていく・・・と、悠長なことは言ってられないのでございます。あくまでCCRは競技で御座いますから”マップをめくる”という動作に時間をとられていてはかないません。まぁ、10枚程度で成り立つコマ図ならば、B5サイズ位のクリアホルダにでも噛ませておいて、コマ図が尽きるごとにめくって、何てことも出来るでしょうが、今回参加の群馬トレイルレイドは事前に総走行距離が300kmを越えるとアナウンスされていました。ですからページ数は相当なものになるでしょうし、オフィシャル側からも巻き取り式マップケースを推奨しておりました(ついでに距離が長いことから終点に到着する時間が遅くなることも考えて照明の装備も義務付けられました)。
  
  話はちょっと戻るのですけれど、コマ図は1本のロール状にして(オフィシャルからバサッと紙の束を渡されて、糊鋏テープを駆使して各自が切った貼ったで出発前に作るのが普通です)、送り側受け側と巻き取り軸2本を基本に構成された箱(ケース)にて使用します。マップケースは市販品もあるのですが、電動手動ともとんでもない値段でございまして(但し値段相応に作りも一流の場合もある)、一般ピーポーのワタクシには手がでませんでした。
  となると自作になる訳ですが、マップケース自作の第1歩といえばゴムパッキン付き弁当箱にシャフトを通したもの。私も初期の頃は弁当箱改造モノを何個も作っては改良を重ねていったのでございました。しかし、TBIに出るにあたって、弁当箱じゃなんかさびしんでないかい?と心機一点、アルミ板を切って曲げて、それなりに頑丈な物を作ることにしたのであります(このページ参照)。ついでに嫁様の分まで作ったので、TBIが終わった今では手元には1種2モデル(手動モデルと電動モデル)のマップケースが残ったのでした。
   
  本当は、群馬トレイルレイドに向けてTBIの教訓も生かしまた新たに作るつもりでいたのですが、時間の流れるのは早い、あっという間に本番1週間前になってしまっていたのでございました。製作に集中出来るのならば2日もあれば作ることが出来たでしょうが、用意その物に殆どとりかかっていませんでしたのでそればっかりにつきっきりに成っているわけにも行かず、TBIの遺産をそのままカブに流用することにしたのでございました。
  んで、TBIでは私が電動モデル、嫁様が手動モデルを使用したのですが、電動モデルは問題が起こると構造的にも問題があったもので後々意外と難儀だった(TBIでは1日目にして電動は終了してしまいました)、照明装置もあったにはあったが、最初からつかないというろくでなしだったので、実は大して真剣に作っちゃいなかったくせに最後まで頑丈に照明もガワも生き延びた嫁様使用手動モデルを、少々改造して使う事にしました。嫁様にしてみれば”けっ、あの自慢の電動マップケースを使わず自分(嫁)のを使うなんて”と、してやったりの気分だったのではないでしょうか・・・
 
  マップケースをカブにつけたところ。マップが巻いてありますが、これが群馬トレイルレイドのものでございます(走行後に撮影した為)。なんだかマップの幅が小さいように見えますが、事実小さいです。TBIではA5の大きさのマップでしたが、群馬トレイルレイドではA6の大きさだったので余裕があります。
  ハンドル上、メーターの上の辺りにつけました。ここだとノーマルのメーターも隠れず、ICOが逝ってしまった時にもなんとかしのぐことができます。本当は中心につけたかったところなのだけど、ICOの位置の関係で、送り側軸のノブがつまめないので、少々右よりにオフセットさせて付けてあります。一応、マップケース基台とマップケース本体はベルクロ(マジックテープ)で脱着可能に固定するので、オフセットさせること自体は簡単なのでございます。
  マップケース固定の為の基台。実はこれもTBIで嫁様が使ったおさがりなのでございます。
  基台をどうしようかと悩んでいて、もうやっつけ仕事の如くガムテープだけでねばしてしまおうかとも思っていたのですが、ふと部屋の片隅に落ちていたこの基台に気がついた嫁様が「使ってみたら?」と申すものですから、少々ネジ接続部分を曲げて位置合わせをしたら・・・あっさりついてしまったのでございました。
  ステーの構造が、いわゆる”エーモンの金具”だけで構成されているものですから、適当に方向を変えて籠にステーを延ばしたら、マップケースを固定する台(これだって2mm厚のアルミ板を曲げただけの簡素な物)の部分がぴったりメーターの上のところに納まってしまったのでございます。ただ、ステーを固定してあるのが籠の部分だけなので、メーター上部のところに両面テープを貼り、マップケース台であるアルミ板をねばして多少補強しておきました。
  またもや嫁様のおさがり・・・ますますバカに出来ない代物だったと思うところでございます。
  マップケースの照明は、高輝度白色LEDに抵抗を噛ませて12Vで発光するように加工した物。これもTBI当時からのものなのですが、マップケースが取り外し可能ですので電源部分も取り外しが可能でなければ成りません。元々は2Pコネクタを使用していましたが防水の面で不安があると判断したので、ギボシに変更してあります。
  電源は、ヘッドライトのLOW部分から枝を分けて引いております。このPressCub100の電装はn型のものなので常時点灯ではなく消灯も出来るのですが、事実上常時点灯で走行していますのでLOW部分に寄生さておけば常に光っている状態に成ります。んじゃHIビームにしたときはどうするんだ・・・と言うことに成りますが、HIビームは使用する予定がございません。そのためのH.I.D.装着でございます。
  ハーネスを延ばし過ぎるのもイヤだったので、現在は前照灯になっている部位の脇から無理矢理引っ張り出してあります。
   
  マップケースの製作費は・・・忘れてしまいました。まぁ、TBIのおさがりなので今回は計上しないでおきましょう。
  
現在までの合計  127,869円    今回はカブ1台買えなかったですね。 

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