皆さんはパリダカなんて競技をご存知でしょうか?正式名称はパリダカールラリー(TSO主催)と言いまして(といっても毎年出発地到着地により名称は変わりますけど)、サハラ砂漠周辺を主な舞台とし、4輪や2輪が元旦早々からパリを出発して、アフリカのダカールを2週間掛けて目指すと言うものです。そして目的地を目指す為に、”コマ図”やら”GPS”やらを駆使し、競技区間であるSS(スペシャルステージ)での総合タイムを競いSSとSSを結ぶ移動区間(リエゾン)を走行し・・・結果的には如何に早く目的地に到着できるかを競うことになります。そのパリダカはオフロードの世界のその分野の競技としては最高峰のものと認識されております。
そのような競技をCCR(クロスカントリーラリー)と言いまして、パリダカの規模には及ばないものの、世界中でさまざまなものが催されています。もちろん日本でもそれなりの規模のCCRは開催されていまして、その中でも有名なのが四国をゴールデンウィーク期間の1週間掛けて掛け抜ける、SSERが主催するTBI(TOUR DE BLUEISLAND)、今年(2001年)で13回大会を迎えました。しかし、その13回大会でその歴史に幕を閉じたのであります。 もともと、コマ図を見ながら舗装路やダートを移動し、時にはクローズドコースに設けられたSSで目を三角にする、そんな競技スタイルが好きでして、数年前・・・オフ車に乗り始めた当時から度々草CCR(個人主催の内輪なもの)に参加しており、いつかはそのTBIに出場を夢見てまいりました。しかしそのTBIも今回で終了してしまうとの話、そういう事であれは多少の無理をおしてでも出場せねばなるまい?という事で、新婚旅行と称し夫婦で参加する事にし、無事出場・完走を果たしたのであります。非日常を貫き通す1週間、それはそれは楽しゅう御座いました。 その、非日常の1週間のうちに遭遇する更なる極み・・・それは、総走行距離2300kmにも及ぶこの競技に50ccのバイク・・・ダックス、モンキーバハ、CRM50等などで参加する漢義溢れるつわもの達が多数参加していたこと・・・素直に肉体面精神面でのタフさに驚愕したのでありました。 しかし・・・その小排気量バイクでCCRに出てしまおうというチャレンジャー精神に私も感化されてしまい、それじゃ私もPressCub100でCCRに出てみようかねと決心したものであります。その目標は「第10回群馬トレイルレイド」、2001年9月1日、2日に開催されると言う・・・TBIが終わった後しばらく時がある、そりゃちょうど良い時期にあるじゃないかと早速申し込みをして参加申請が受理されたのでありました。もう後戻りは出来ないのであります。 ただねぇ・・・50ccではなく100ccってところが軟弱なチャレンジャー精神を思いっきり露呈しているし、そもそも何ccだろうがカブでCCRに参加しようってところがウケ狙いみえみえ・・・いいの、ささやかな笑いがとれればわたしゃそれで満足、完走できれば尚結構。 もっとも、この群馬トレイルレイドに参加することが最終目標ではありませんであくまで通過点、今後のことも考えてカブで真剣にCCRに取り組むにはどのような装備が必要で耐久性はどうか使い勝手はどうか、そこを検証しようとおもいます。即ち、このページの目的は、ラリーに出る為にどのような装備・施工をしたかを取り上げることでございます。
※改造・改良1.ヘッドライトの改良(H.I.D.)※実地試験 |