新聞を積んだところ

これをもう一度出しときましょうか。
実際積んだところ
  点々バラバラ並べても見難いと思うので、1人毎に嘗め回すように見た結果の写真を並べます。ちなみに金曜日の新聞です。あ、配達員全員の分を収録した訳ではありませんのであしからず。
 
  凡例
誰が積んだか
前籠分の積んだところ
リアキャリアの積んだところ
後ろから見たゴム紐縛り
ゴム紐の起点
どちらから抜くか
吉田直広的視点
 

 
奨学生A
  自転車で配達する奨学生Aの例。ゴム紐の経由は1→2→4→3です。斜に掛けてはいません。 
  この奨学生、自転車に乗りながらもリアキャリアから新聞を抜いて配る事もあるそうな(私もそうだった)。それで、リアキャリアに積む新聞の上部数部はU字に折ってあります。これは、形が歪んでいる方が新聞は抜き易いというのと、これを抜き終わった時点でゴム紐が緩んでおり、その後リアキャリアから新聞を抜き易くなると言う事です。 
  前籠には諸紙と、積める事が出来る限りの本紙を積んでいます。また、折込が厚い場合はリアキャリアに新聞を積む際20部ずつ向きを変えて左右両方から抜くという手段を使っているようです。
 
バイト
H
  バイトH…というても、ページ全体を見てりゃ誰だか分かると思いますけどね。新聞屋歴40年の大ベテラン。ゴム紐の経由は1→2→3→4。斜に1本掛かっています。私ね、斜にかけた方がいいと思うんですよ。家の構造と同じで筋交い入れると強度が増すのと同じで。 
  で、新聞の多数をU字に折るのは奨学生の場合と同じで、ゴム紐をがっちり掛けても抜き易く、少なくなればなるほど益々抜き易くなっていくから…らしいです。新聞が減ればゴム紐が緩んでいくのは当然ですが、抜き易くする為に最初から緩めてあっては荷崩れを起こしますから、がっちり掛けてあっても最初から力をそれほど使わず新聞が抜き易いというのは良い事なのかもしれません。抜く際に新聞に力が掛からないから破れる可能性も減るし。 
  前籠には諸紙と積めるだけの本紙、というのも奨学生と同じ。前籠にたくさん積んでいく事はありません。
 
専業
H
  専業H…やっぱり誰だか分かると思います、上のバイトHのせがれ。やはり新聞配達歴は長いです、その間に培われた技が現状って事ですかね。ゴム紐の経由は1→4→2→3。ゴム紐が短いので「X」字状に掛けるしかないのですが、斜-斜ですから荷崩れは起こし難いものと思われます。 
  そして新聞を抜くのは右側から。と言う事は、アクセルを握る方の手で抜く訳ですから、走行中に新聞を抜き折りたたむ行為は出来ません。余り好きではないそうな。ただし、配達っぷりを見たことがあるのですが、ポストの前に到着する寸前にアクセルから手を放し、惰性で走行しながら新聞を抜いて折りたたんでいます。僅かな時間で抜き折りたたみをしているのでそこがベテランなんでしょうかね。 
  リアキャリアに積んでいる新聞、上部の新聞を広げてあります。これはこの新聞を抜いているうちにゴム紐が緩んでくる、というのもありますが、その下の新聞がゴム紐を力強く掛けた時に歪むのを防ぐ目的もあります。ゴム紐は伸ばして掛けているのだから縮もうとする力が新聞に掛かり、ゴム紐で新聞の上部の方で絞られてしまい、歪んでしまう…それを「板」で抑えて平たく伸ばした状態を維持しようって訳です。 
  前籠には諸紙と、出来る限り(挿せる限り)の本紙を積みます。
 
専業
O
  専業Oの例。元々配る数が少ないので(本紙100部程度)前籠に本紙を積む必要も無く諸紙のみ。ゴム紐の掛け方は1→4→2→3、やはりゴム紐が短いので斜-斜。 
  リアキャリア上部の新聞が広がっているのは専業Hと同じ理由。ちなみに、新聞上部が絞られるのは、折込が少なければ少ないほどなり易いみたい。新聞本体そのものはかなりしなやかな紙ですから歪み易いってのがあるのかも。 
  この綿布は短いので、新聞を完全な「海苔巻き」状には出来ないので、新聞がちらちら見えています。ですから雨の日は部数が少ないのもあいまって全てを袋に詰めていきます。
 
バイト
S
  バイトSの例。新聞配達歴1年ちょっと。ゴム紐の経由は3→4→2→1、ゴム紐に余裕が無い為斜にかける事が出来ないようです。 
  綿布の使い方がチョット気になる…重なる部分の位置と長さ。この綿布は元々配達ユースのものではなく、転送用梱包新聞用なのですが、それが何故か大量に店にあったので綿布として使っているのです。綿布にみえる、ゴム紐以外の黒い筋は、その梱包新聞をホールドする為のベルト。それの接続部分を切り取ってしまったのでした。一応私用のもありますが、滅多な事では使いません。 
  重なる部分ですが、積載した新聞の角の部分が開いてしまっているのは頂けない、ゴム紐が直接新聞に触れてしまうので、新聞を抜いた際力の掛かり方によっては新聞が破れてしまう。また、山の上で綿布が重なるようにすると、雨の日そこから水が浸入してきて新聞が濡れる可能性が出てきます。 
  前籠はやはり諸紙と本紙が積めるだけ。ただ、この区域は諸紙が多いので、本紙をたくさん積みたくても積めないというのが実状の様です。
 
バイト
T
  バイトTの例。新聞配達歴20年、それもずっとバイト…まあ、それはいいか。この人、単一区域としては最多部数の区域を配っています、そして店から積めるだけ積んでいきたがります。 
  で、前籠には本紙だけを竹の子積みにし、諸紙はリアキャリアの前方(シート側)上部に配達する順番に「組んで」持っていきます。本紙も含めてすべて組むには本紙の部数が多いので無理、それならば諸紙だけは、と言う事だそうな。 
  前籠の竹の子は折込の量は関係無く常にそうしていきます。確かにこの方がリアキャリアから抜くよりは抜き易いですし元々折る寸前の形になっているのでスムースに配達が進むのは分かるのですが、折込の量が多い時までやるのは…私は好きではありませんねぇ。積んだ見た目の量の割には少ない部数しか積めませんし、重心が高くなるから不安定になるし。事実、店から出て行く時はふらふらしています。 
  ゴム紐の掛け方は3→4→2→1、やはりゴム紐が短くこういう形になります。
 
バイト
Y
  バイトYの例。この店に来て期間は短いですが、以前に新聞配達を8年やっていたというベテラン。ゴム紐の経由は1→4→3、ゴム紐が短いとは言えかなり特徴があります。そして右から新聞を抜く…私が言うのもなんですが、リアキャリアの新聞の積み方がなんかバラバラ、そして新聞を抜く方から見て「根元」だけゴム紐で押さえつけている感じになっていますから…ちょっと気になったので聞いた事は「”ぼそっ”と抜ける様に荷崩れした事、無い?」、で解答が「あるよ〜」だって(^^;;  う〜む…やっぱり。 
  また、綿布は朝日の長い物を縦に半分に折って使っているハズ…なのですが、途中で折りたたんでしまっている…最近は読売の黄色い綿布使ってます。海苔巻き状にしています。
 
バイト
Y
  バイトYの例…って、これ、私の事やんけ(爆) これは3区域目に出る時のもの。リアキャリアに積む新聞が少ないのは、紙分けは私がやるのではなく折込み組む専業がやり、その際に転送用の梱包を造ってしまう、そして3区域目出る時点ではもう既に転送も終っているので店に置いてある新聞を積んでいくしかないためです。まあ、この区域は積めるだけ積んでいきたいと思わない区域なので、その専業の胸三分に私も満足しているって事です。2区域目は転送が無いので(1度店に戻ってこなければならない)出来るだけ積んでいきますけどね。「限界」は朝日の綿布で新聞を海苔巻き状にした時、重なる部分が無くなるかどうか、です。 
  ゴム紐の掛け方は1→2→3→4、平行2本に斜1本。積めるだけ積むを考えていますのでゴム紐の長さはかなりあります。また、新聞を抜くのは左側、走行中の抜き折りたたみは嫌いですけど、実はやる可能性がある新聞の積みかたをしているのでした。自転車で配達している時は右側から抜いていたのですが(走行中に抜き折りたたみなんて絶対出来ないから)カブに乗り換えた時に今の積み方になったのです。 
  2区域目では前籠に本紙を20部積むのですが、3区域目は積みません。ただ、雨の日は袋に詰めた分(18部)を積む事は有ります。フロントが軽いのでハンドルを取られる事はありませんが、かなりのリア荷重になるなるのでフロントが軽すぎる気がしないでもありません。
 

  で、1人を除いて順路通りに「組む」人はいません。本紙は本紙、諸紙は諸紙で分けて持っていく事がほとんどです(但し雨の日は諸紙を袋に詰めてしまうので、併読の場合本紙と諸紙を組み合わせて袋に詰める事も有ります)。そしてその諸紙は前籠にいれるのですが、その際日経や報知など、籠の何処の部分に積むか…積む時に折ったりする形、位置、諸紙の固まりの順番は決まっています。毎回いちいち場所を変えていたら(変わったら)誤配の可能性がありますからね。

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