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小湊ライト講習記録(小湊スパルタ塾補講兼)
その3・外周2周目の前半
なんでもない坂、的屋坂。2周目はまたここからのスタートとなります。路面も回復してるしグリップ最高でしょう、ここで引っかかっているようでは外周後半なんかもっての他って感じです。(うんうん)フラットダートエリアを突っ切って坂の下まで来てみたら、XR乗りの方々が集まっておられました。これから的屋坂を登ろうとしているのかどうか・・・その集団の後ろについて動向を窺っていると、集団の一番後ろの方が”どーぞどーぞ”とやっておられます。先行って構わんよ、との合図でしょうか?それじゃお先に・・・と言ったところで集団の先頭の方々がフラットダートを引き返し始めるではありませんか。そうなれば別に構うことはありません、とっとと登って先に進もうじゃありませんか。
まだまだ塾生28号に道案内なんか任せられないので、先導として私が先行します。ノリノリですので、2速全開パワーバンド入りっぱなしの”ちっとやばいかな〜”状態で突っ込んでいきます。一番左寄りのレールに。・・・スピードに身体が・・・ついていきませんでした、なんでもないステアで弾き飛ばされちまいましたわよ。なんと言うか、ステアで足払いを食らってしまったような気がします。(いや、びっくりしました)人間の方の受け身は完璧でしたが(さすがに慣れてます)バイクの方は・・・一見なんでもなかったので、やっぱり受け身を取れていたようです。(はあ)バイクの投げ方も慣れると被害は最小限に抑えられるものなのですね。
・・・などど、のん気なことを考えながら下って登りなおすことにしたのですが、その時点でCRM80親方X1+に起こっていた事態には尚気がつかなかったので御座います。フツーそんなところそんな風にはならないだろう?って事が起こっていたので・・・
塾生28号、相変わらず引っかかってます。私が、今さっき弾き飛ばされたところで御座います。勢いがありすぎても弾き飛ばされますけど、勢いが無さ過ぎても登れないものなのですね。(いや、打ち付けられて、痛いのなんのって、たまったもんじゃありませんでした)これ即ち腕が全く追いついてないってことに集約されるような気がします。いえ、気がするのではなく事実でしょう(泣)。(はいはい、どうせそうですよっ!)
塾生28号が引っかかっているのとは違うラインから登頂し、登ってくるのを待ちます。また途中発進を試みているのですが・・・ん〜、やっぱりかっぽじりまくり気味、やばいかなやばいかな〜と心配しながら(もちろんCRM80ボッタクリ号の方を心配)見ていたのですが、さすがに慣れてきたのでしょうか途中発進で登ってきてしまいました。ま、結果オーライですが、やっぱり引っかからないで登ってこれるにこしたことは御座いませんので精進が必要ですね。
外周1周目を忠実にトレースして復習・演習を繰り返した方が身につくのは間違いないですから、また的屋坂を登りきってすぐ左の、左カーブのガレ坂を下ることにします。ここは私が小湊に手を染めた当初から難儀というか弾き飛ばされつづけていると言うか、ろくでもない状況の私を叩きなおしてくれたスバラシイ坂なので、勢い良く転がり落ちていってしまいます・・・もとい、美しく下っていくので御座います(こけてないっすよ)。
当然塾生28号も、これまで数回下っているのだし、ほんの数時間前に下っているのだからトレースできるでしょう、下まで下りてバイクに跨ったまま坂のコーナーのところを眺めていました。・・・一向に下りてくる気配無し。エンジン音も聞こえない。ぬー、途中でエンストして、またおっかなびっくり下っているのでしょうか、そこまで忠実にトレースする必要は無いのですが・・・(ま、それでも1回目よりはましだったんですけどね)
そんな、いつまでたっても下ってこない坂を眺めていると、背後から4輪のエンジン音が聞こえてきます。そして私の横を通過して行ったと思ったら、勢い良く私が下ってきた坂を登っていこうとしているではありませんか!そ、それはヤバイっす、(ほんとに、恐ろしかったっす!)坂には誰もいないようにしか見えないけど、ブラインドになっているところで人が引っかかっているんだってば〜さすがに心配になったので(ここでもCRM80が・・・とは言いません)バイクをその場においてまた徒歩アタックして見に行くことにしました。
が・・・CRM80親方X1+の異変に気がついたのはここでのことです。普通、バイクを平地に停める場合サイドスタンドを出しますから、その慣例に倣って私もサイドスタンドを出そうと左足でスタンドを・・・出せませんでした。足応えが無いです・・・いや、足先に何かが触れる感触はあったのですが、それは無情にもまた元の位置に戻っていくような感じです。
何が起こったか。ここでやっとサイドスタンドの方を目視しました。そしたらあーた、サイドスタンド止めてあるボルトの一本が抜けてしまってプーラプラしてるじゃありませんか。これじゃぁサイドスタンドが用を成さないので御座います。元々ボルトが緩んでいたんでしょう、そしてさっき的屋坂で投げた時に一線を超えたようです。困ったもんだどうしよう、こりゃ一度ピットに戻った方が良いですね、ボルトの予備なんか無いから外しちゃった方がよさそうです。一応的屋坂を探してみようとは思いますが。
バイクどうやって停めて置こうかと悩んでいるうちに、坂を登っていった4輪がバックで下りてこようとしています。多分、4輪のラインを塾生28号が下っていたんでしょう、4輪が登っていったら人が下りてこようとしている(と言うか下りようとして途中で止まっている)、しょうがないから坂の下から見て右ラインを行こうとしたがちっと無理だ、しょうがねぇ撤退すべ。ってな感じです。あれよあれよと言う間に坂を下って方向を変えてキャニオンクルーズの方へと消え去っていきました。
しかしまだ塾生28号は下ってきません。もしかしたら4輪が撤退したのは塾生28号をぷちっ、とか潰してしまって”ヤバイ”と思ったからなのでしょうか?それはなかなか合点がいく推測なので、CRM80親方X1+はガソリンコックをオフにして地面に寝かせておくことにしました。それで見に行くことにしたので御座います。坂の途中、登り始めのところまで行ったらよちよちと塾生28号が下りてきてました、そしてステップに両足が乗ったかと思ったら、それこそ転がり落ちるように下りてきたので御座います。あ〜あ、ここまで徒歩で来たのは無駄足だったなとちょっと後悔しながらも、結果オーライ、そこだけはちゃんと下りてきたので、ま、いいでしょう。
その、ステップに乗ったまま、勢いで下りてくるのが一番怖くないってのがいつも出ると、坂の下りはそれほど難儀しないんですけどね・・・
スタンドが逝ってしまわれましたから、これは直しに戻らねばなりませぬなと塾生28号に告げると、一度ピットに戻ることで意見が一致したので御座います。さぁここからどうやって戻るかと言うことになるのですが、キャニオンクルーズ方面に抜けてピットのそばに出るか、はたまた目の前にあるスモーキーマウンテンを登っていくか、なんですけど、選択は当然後者。スタンドが逝ってしまったって演習はした方が良いです、登っちまって帰ることにします。自分自身をどんどん折檻しないと小湊に来た甲斐がないってものです。
スタンドはぶらぶらしてはいるけど、ボルト一本何とか繋がっているので、スタンドを出す方向の反対廻りでステップに引っ掛け、これでピットまでは持たすことにしました。振動に弱そうですけど何とかなるでしょう。ただ、ステップに余計な突起が出来てしまったようなものですから、かなり気持ちが悪いです。余計腕の無さに拍車をかけてしまいそうな。情けない気持ちで発奮し、1回で登りきることが出来ましたけど。
塾生28号と言えば・・・難儀ですねぇ、また引っかかってその場で引っ掻き回してます。かっぽじり地獄、ですか。というか、そこを引っ掻き回しすぎると後から来る人がまたそこで苦労しかねないじゃないですか。また、自分自身が通ることになったら苦しむのは自分自身なんですぜ。あとの事も考えて行動した方がいいと思うのですが・・・そんなことはお構いなし、また吹く予感を多大に漂わせた行動にいそしんでおられます。
そんなんじゃキリ無いので、頂上から”一度下りてやり直せ”とジェスチャーをするのですが(エンジン音にかき消されて多分聞こえないでしょうから)、何を勘違いしたか益々アクセルを吹かしまくる。・・・分かってくれないのね(泣)。(このジェスチャーがわからない為に後で泣きを見るとは思いもよりません)仕方が無いので「一度下ろせ」と叫びます。何とか分かってくれたようです、坂の途中で方向を変えるやり方もどうにいってきて喜ばしい限りです。そして再チャレンジ、さっきよりも少し登ったところで引っかかってます・・・うーん、なんか、実はさっきの1周目と同じようなことやってませんか?ここは「下りて押せ」と指示出して、時間の短縮を図ります。うまくステアを越えられたようで、よろよろ登ってきました。相変わらず外周の出だしからこんな状態です。
的屋坂を下ってダートエリアを直進しピットに戻るのですが・・・的屋坂であったステップの変な感触がフッとなくなったのでございました。それがどこであったか思い出せない、でも嫌な予感だけは脳裏をよぎる・・・トランポの前まで来て、嫌な予感が大当たり、座布団2枚モノでした、スタンド、どこかで落としてきてしまったので御座います。あー、ダートエリアを景気良く飛ばしすぎたようですね、ボルト一本繋がってたスタンドとお別れしてしまいました。
まぁ探すのはそれほど難しくない、帰ってきたルートを追いかければいいだけですから・・・この、広大なダートエリアで(泣)。難儀です。何処通ったかなんて明確に覚えちゃいないですって。でも記憶をたどって逆走したその先に、見覚えのある長細い物体とこんにちわ。まためぐり合えて嬉しいです。こんなところで二たび落し物に逢えるってのもなかなか幸福なことじゃないですか。レンチを使わずボルトが外せた、楽したじゃんと肯定的に考えておきます。
後を追ってきた塾生28号、「とりあえずこのスタンドを自分がトランポに戻してくる」といわれます。なかなかの心意気ですね、その心意気を買いました、小湊の激しいところに連れて行ってあげましょう(と心の中で呟いておく)。(この状況での時間短縮なら、こう言うでしょ、普通)「私は一応的屋坂で落としたはずのボルトを探してみる」と、ピットに戻ることなくそのまま的屋坂に向かったので御座います。
現場についてみて思った「バイクをどうやって置いてボルトを探そう?」と。スタンド留めてあったボルトを探そうとしている、当然スタンドはつかえない。現場に来てやっと気がつく間抜けな私。一瞬悩んでしまったけど、付近にゴロゴロと手ごろな岩が落ちているじゃないですか、それをステップの位置に置いて、バイクを寝かせることなく立てて停めて置くことに成功しました。落ち着いてボルトを探すことが出来ます・・・ったてぇあーた、坂の途中の人様が歩くには決して適してないようなところ、それもボルトと同じような色した石がゴロゴロしている所でちっさなボルト一本探し出すのが簡単なわけ御座いません。すぐに諦めました「また、部品注文するか」と。諦めの早さも人一倍です。根性なしなんですよ。
また的屋坂を徒歩で下ると塾生28号が追いかけてきました「見つかった?」、私「見つかるわけねーじゃん(泣)」・・・もう、スタンドなしで先を急ぐことにします。その代わり、バイクを止めて模様眺めは頻繁に出来ません、と言うかしたくないです、と宣言しておきます。(でも、ほとんど意味をなさなかった)
再び的屋坂を上りきるのですが今度こそスムースです。ここで塾生28号が引っかかるようだったら「帰れ!」と叫んだかもしれませんでしたがそれも御座いませんで、気分は上々。但し、また左カーブのガレ下って、スモーキーマウンテン登るってのは、如何に復習演習が重要だとしても時間が許さないので(泊りがけだったらきっとやってた)、そこはすっ飛ばしてスモーキーマウンテンの頂上から先、外周路までワープしてしまうことにしました。さっき、スタンドをどうにかしようとしてピットまで戻るルートを逆走しただけのことです。
ここから外周は路面も回復したこともあり何事も無く通過することが出来ました。(でもやっぱり外周の始めの下り始めで引っ掛かったんですがね)バイクを止めて模様眺めとか一服とかする暇なく。それだけ塾生28号が私と間をおかずついてきていることに他ならないでしょう。外周後半に時間を費やすことが出来そうでわくわくします。
ただ、外周半周の終盤ダートキングに4輪がワラワラと群がっていたので、ここはショートカットすることにしたのですが・・・そのショートカット路の途中で、また他のショートカット路から現れた4輪に遮られ、塾生28号とはぐれてしまったので御座います。(鹿もびっくりしてたし)残念ながら、この辺りのショートカット路も私の守備範囲外ですから、何処でどうやって塾生28号を巻いてしまったのか分かりません。なんか変な林間をうねうねして脱出したら、そこにまた4輪がいたので、その後をついていくとまたさっきの林間ルートの入り口に出てしまいました。一応この林間ルートがダートキングのショートカットだと言うのは記憶にあるので、二たび通過して塾生28号を捜索します。・・・さっき何とかついてきてると錯覚したのがうかつでした、あの林間入り口付近は分岐が多すぎてさすがに悩みます・・・(あんなに分岐があるのに、分岐で待たないってのはあんまりいい行為とは言えないと思います。それに、自分が落ち着く間もなく、吹っ飛んでいかれました、これじゃあ無理です。なんとか、見つけたけど)巻いてしまったことを後悔して、林間出口で「さて暫く待つか」と思ったそのとき、すぐに塾生28号が現れたので御座います。私が林間2周目するときに後姿を見つけて追っかけてきたそうな。何とか合流できてよかったよかった。
一応、ダートキング登頂口へと出るように迂回したのですが、その途中に、スパ塾長曰く「ここは春のパワーエンデューロライトで下った気がする」の、ちょっぴし急な坂を登らねばらないので御座います。しかしこの坂ってのが、登ろうとすると平坦ダートを直進してブラインドの右コーナーを曲がろうかな・・・と思った瞬間に意表を突いて現れるのでありまして、初めて来るとなると不意を突かれて失速して登りきれないので御座います。特に、塾生28号などは・・・(はいそうなので御座います)
私は先週来たばかりで、この坂も塾長と通過いたしましたので平気だろうとたかを括ってはいたものの、今回もちょっと「あ、ヤバ、ここ登るんだっけ」などと走りつつ意表を突かれたまま坂に突っ込んでしまいました。結局登り切れてしまったんですけど、何食わぬ顔をして頂上で塾生28号が登ってくるのを見守ることにしたんですけど・・・私と間をおかず登り始めていたのでした。つまり、坂の存在に気がつかず、コーナーを曲がったら突然坂が現れた、と。が、気分良く高いギアで走っていたものだから、3速で突っ込んで失速し、こける事もなくずるずると坂をバックで下っていきました。(まるで、巻き戻し状態。ギアさえ落とせれば登れたのにな〜あと少しだったのにな〜)
いざ、ここを助走をつけて登ろうとすると、助走がしにくいんですよね、いっそのこと坂の真下から助走もせずに1速でゆっくりグリップさせながら登った方が簡単なのでは御座いますが、多分塾生28号がそれやったら捲くれて巴投げするものと思われます。それを自覚しているのかどうかは知らないけれど、ちっとだけ助走してにゅるにゅると登頂成功。(いや、ただ、ターンするスペースが無かっただけ)それほど問題はないですね。
そして、1周目でクラッチホルダーを折った坂に差し掛かります。他のルートもあるのはあるけど、ここ登っちゃった方が後半に行きやすいので容赦なく通過します。またここで難儀するのは嫌だわよ〜と思いつつ、さっさと登ってしまったのですが、今度は私と塾生28号の間に知らない3人連れが登場してまして、私が登り終わった後塾生28号ではなくその3人連れが続々と登ってきました。1人はCRM80らしき車輌、1人は忘れまして、もう1人はXR70に乗ったお子様でした。当然ながら滞りなく通過していきます。XR70に乗ったお子様も例外なく。
しかしその後に続くCRM80の塾生28号は滞ってしまうのであります。もうここまでくるとお約束って感じですね。私も諦めてしまっているのでなんとも思いません「全然身体がついていってないじゃん、それどころか座ったままだったじゃ無いですか」、塾生28号「だーって、あの子供、座ったまま行っちゃったから自分も出来ると思って・・・」人のせいにするんじゃ御座いません(怒)。もう一回やり直し、と指示してやり直しさせます。今度こそスタンディングで、少々危ういところがありましたけど、無事通過。(なんだか変な岩が飛び出てて、避けようとすると、こけました)今度はクラッチホルダーを折ることは御座いませんでした。いえ、もうすでにクラッチホルダーは折れています・・・その心配は無いです。
ここまではさっき来たばっかりなのでそれほど面白みはありません。ここからの外周後半がお楽しみなんで御座いますよ。まずは平坦な草むらを走り、軽い岩盤下りを下りて、右に折れてガレガレの長い下りを砦坂に向かって下っていくことにします。ここはぱっと見「ちょっと怖いなぁ」と思うような坂なのですが、小湊マップを見ていてもセクション名などはなく、ただの外周路の一部でしかないので御座います。だから難なく、何事もなかったように下っていくのが御作法というものでしょう。
が、タダでさえ普通の下りに大いなる不安を残す塾生28号にとっては作法も糞もないので御座います。この坂は、先週外周の触りとしていっしょに下ったのですが、やっぱり今回もおっかなびっくり下りてくるので御座います。こここそ、ガレガレではあるが勢いで下りてしまえば、変にブレーキを使って勢いがない状況で前輪が岩にヒットして前転食らうなんてことはなく、それほど難しいことはないのですが、何しろ岩がゴロゴロしていたらそれに引き寄せられていってしまってそうもいってられないものなのかもしれません。
ただ、先週に比べれば4輪が通った跡があり多少踏み固められ、更にベストライン上には目立つ岩もなかったのでとても下り易かったです。ですから私が下り易いラインを下り、それをトレースするようにと指示を出したので御座いましたが・・・私が下りた後暫く、エンジン音が消えておりました・・・また、エンストこいているようです。延いては腰が引けているのでしょうね(腰が引けたまま下りてこられればそれでいいんだけど)。私は私でCRM80親方X1+にスタンドがないものだから、わざわざ寝かせて停めてまで見に行くなんて気は起きません、下のほうでボーっとしています。
そしたら坂の中盤からはブレーキもクラッチも、見も心も解放しきって、そして瞳孔と尻の穴も開き切っていたかもしれない、晴れやかな表情で転げ落ちてきたので御座いました。いえいえ姿勢もだたしく下りて来れたので御座います。(なんとか先週よりましになってたと思いたいです)いっそのこと、坂を下る私の背後からあっという間に追いついて石を弾き飛ばしながらふと気が付くと米粒の大きさの後姿になっていた、なーんてことになっていても喜ばしいのですが、まさかそんなことになったら私といっしょに走る意義は御座いませんわね、H師匠とランデブーでもしてもらいたいところですが、それは夢のまた夢って感じです。(いや、そんな事は永遠にしなくていいです)
直線の向こうに砦坂が見えています。嗚呼、夢の跡って感じですか、かつてはあそこを何かに憑かれたように登っては跳ね返されて挙句に車輌を崩壊させてともんどりうった思い出深い場所では御座います。が、最近の私にはセクションクリア→達成感で満足って傾向は薄れつつあって、バランスよく安定して全体を走りきる方向で小湊を楽しんでおります。ですから確かに砦坂のような一発逆転セクションのクリア能力も必要ではありますが、全体の僅かな割合しか占めないそのセクションに掛かりきりになるのもまたアホらしいので、砦坂に囚われず他のセクションに向かうことにしました。
ガレ坂を下り終わって砦坂を向こうに見ながら水溜りを1つ越え、左の擂鉢状のところに下りていきます。そこから見える、やっぱり4輪がいつもたまっている坂を駆け上がって、フォーティーヒルの前のアプローチ道まで出ます。この坂も4輪の往来の多さで、轍2本とその間の盛り上がり1本と言った構成になっており、轍にタイヤを落とさないように轍と轍の間を駆け上がった方が楽で御座います。まぁバランス感覚の問題ですわね、ふっと気を抜いてバランス崩すとすぐ轍に落ちてしまいます。落ちたところであっさり登れはするのですが、そんなことしていては美しくないので轍の真中を突っ切っていきます。
塾生28号は、やはり先週この坂を登ったのですが、その際は登頂際10mくらい下で轍に落ちてしまい美しくありませんでした。さ
て今度はどうでしょうか・・・あ、難なく登ってきますね。良かった良かった。クラッチを折ることも無かったし・・・って、もう折れてるから折れる心配はないっちゅうの(しつこい)。(そうだ、しつこい!)
登り終わったその先にツナーミが見えています。そこに米粒のように見えて、人が群がって何かやっている様ですが、多分スチャ塾長以下カメの皆さんのなんちゃってトライアルの様です。かといってそっちに引き寄せられていくことも無く、ツナーミに向かって左側の、貨狄坂の手前の岩盤登りを登って一度ピット方面に戻るようなルートを取るので御座います。
まず岩盤登り、ここは結構急で御座いますが、勢い殺さず身体遅れずであっさりクリアできます。そして右左右左とガレシケインを通過して登頂と相成ります。岩盤が少々滑り気味でしたが、雨の中とか雨上がり直後でもないのでグリップは十分回復しております、難儀はしませんでした。(先週はつるつるで、最初っから跳ね返されてたんですがね)私が頂上で待つまもなく、塾生28号は後を追ってくるので御座います。そうそう、そうやって待つ間なくついてきていただければ景気よく外周を周れます、そのうち午前3周午後3周なんてことも夢ではございませんね。
案内センターのバスを左手に見ながらツナーミの上に出ました。やはりなんちゃってトライアルの現場で御座います、ミニパイロンを置いてコースを作り皆様楽しんでおられます。そんな様子を見てちょっとだけ立ち止まってみたので御座いました。丁度スチャ塾長がトライしているところで御座いましたが、目の前でエンストしまくり足つきまくり減点が激しそうで御座います。RMXみたいな暴れ馬でトライアルはやりたくないです、私。そんな、チャレンジャーなところがさすがスチャ塾長ですね。その塾長もトライを終えられて私たちのところにいらっしゃいました。「君たちもやらない?」・・・うーん、トライアルのようなものは、私たちには畏れ多くて敷居が高くて・・・丁重にお断りいたします。というか、CRM80ボッタクリ号ならまだせん)暫しの時が過ぎ、CRM80ボッタクリ号のモーターみたいなエンジン音が聞こえてきました。やっとたどり着けたようです。少々苦労したようですが、暫くの間はさわやか林道ツーリングですので、良い息抜きになるでしょう。
オノズ出口からキャンバー気味の右コーナー岩盤登りをして、(そんなとこあったっけ???)大外の外周路に入ります。塾生28号を待っている間からそこに鹿が1頭いて、こっちをジーっと見ていたのですが、私たちが通過するときにどっかへ飛んでいってしまいました。そのときの陰は2つ、ああ2頭いたのね気がつかなかったわ。(だから、知らないって。なんだか爽やかXRの集団とすれ違ったな)
そういやここは1998年の小湊8耐の時に通った記憶があります。このキャンバーコーナー、塾長のXR400を押したような・・・ピットから結構近いのにいきなりの押し、もうそこでかなりやる気がなくなってしまったので御座いました。激しい雨の後なもんでちゅるちゅる岩盤、みな引っ掛かってかっぽじった跡があるものだから益々難所になってしまっていて難儀で御座いましたわ。それに慣れないXR400・・・あの小湊8耐はろくな記憶が御座いません、もう二度と人様のバイクでタッグを組んでレースには出ないと誓ったもので御座います。相方に申し訳なくて申し訳なくて。
まぁそんな難儀な記憶とは無縁な今回の路面、三界坂の降り口まで多少水溜りや斜に流水後のある岩盤を通過しますが難なく進んでいきます。私は私で気分がいいものだからガンガン飛ばしてしまったのですが、たまに立ち止まり、後ろから塾生28号が追いついてくるのを確認するとまたガシガシ進んでいってしまうので御座いました。(いけどもいけども姿は見えずでした)小湊のなかでも、かなり気分のいいところだと思いますよ。
小湊の一番果て、即ち三界坂降り口までやってまいりました。この先に伸びるのはF2小湊敷地に伸びている、外界への林道。そして三界坂、シーシーブイと千鳥坂。セクションはすべて行ったことがあるのですが、この林道の先に何があるのか、未だ分かりません。もしかしたらえらくショートカットして山の向こうに抜けられるのかもしれませんけど、チェーンが張ってあるのでそれはちっと無理で御座います。ただ、外界に向かってなにやら看板が立っておりまして、その文面がちっときなるので御座います。それは塾生28号も同じだったらしく「みてくる〜」といって看板の方に近寄っていきました。・・・何の事は無い「社用地
ファーミリーフィールド小湊」と書いてあるだけだったそうな。せめて「危険地帯!入ったら死ぬで」と黄色地に黒字で書いてあったら危険だってのが分かるような気がするんだけど・・・いや、実際何も知らないで乗り込むとやばいところなのは間違いないですから。(そんでこっち側には「逃亡禁止!」とか書いてあるといいんだけどな〜)
それはいいのですが、私達の今後の進路はどうしようか、で御座います。三界坂を下ってもいいのですが、それではいつも塾長に連行されるルートとは多少違ってくるので、迷わずシーシーブイの下りを行うことにしたので御座います。このシーシーブイ、小湊スパルタ塾では「スパルタ坂」と呼ばれているようですが、どうしてそう命名されたのかは私にはわかりません。いずれにしろ下るのみでございます。何が起ころうとも。
ただ気がかりなのは・・・先週も塾長と(ランデブーで)このシーシーブイを下ろうとしたのですが、降り口にコーステープが張ってあり一応のところ封鎖されてあったことでございます。結局、他の車輌が通った跡があったので塾長と共に「えーい下りちゃえ!」と突破してしまったので、今回もそれがかなうかどうか、が問題なので御座います。
途中「この水溜りはセローだと水没するかな」と思わせるような深い水溜りを通過し(結局ブーツに水が浸入して気持ちが悪かった)、そのシーシーブイの降り口にまで来たのですが、先週より一層厳重にコーステープが張り巡らされていたので御座います。これはさすがに突破するのは憚られます、(自分も行きたいとは思いません)素直に引き返すことにしましょう。そんな封鎖されるような坂を、やっぱり1998年の小湊8耐では下った記憶が御座います。思い起こせば思い起こすほど、小湊8耐のレースはスパルタンだったのだな、と回顧するもので御座います。
このシーシーブイを下れないとなると、もうひとつ三界坂を下るしか御座いません。(もときた道を戻るっちう発想は頭にこれっぽちもなかったようですね)でないと小湊の「や、ヤバっ」ってところを実体験できないような気がするからです。せっかく来たのだから下ってみることにしましょう。(この時点でおかしいのかも)ただし、私が前回下ったのは2年以上前、刻一刻とコースの状態が変化するこの小湊では、そんな古い記憶が役に立たない、そんな気がしないでもないのですが・・・まぁ何とかなるっしょ、いざとなればロープの1本でも用意して背負い上げちまえばいい、(で、そのロープはピットの車の中かい!)CRM80は軽いんだから、と神風な気分で特攻で御座います。でもこの時点で下りどころか登りで難儀することになるとは思っても見ませんでした「ここ下ったら何処をどうやって登って戻るんだっけ?」という記憶がかなり曖昧だったのが敗因です。(いや、おそろしいです)
この続きはまだまだ続くと思います。懲りずに読みに来て下さいね。
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