店で用意する配達用の装備


 
前籠につける装備品
  雨の日に前籠に新聞を積む時、濡らさない為にもまず新聞そのものをビニル袋などに入れてしまいますが、念には念を押して前籠にも装備品をつけておきます。
  名前は・・・なんて言うのか知りませんが、材質はビニル系な感じで(或る人の話では、トラックの「幌」の素材なんかと同じだとか)、籠全体を防水してくれる大変有難いものです。その上蓋が付いていますので、蓋を開けなければ新聞はまず濡れることは有りませんし、もし水が侵入しても水抜き穴が空いていますので水は抜けます。ただ、いちいち蓋を開けなければならない、また蓋を開けたまま(蓋の端をミラー等にくくりつけて開けておき、そのまま配達)でも新聞を抜くには鬱陶しいです。
  まあ、雨の日はどうしても配達が面倒くさくなるのですがね。全ては新聞を濡らさない為の事、文句は言いません。私たちはプロです。
  ちなみに、便利だ!と言ったところで私は使いませんけどね:-p(使った事がある人はいるけど)大抵新聞梱包用のビニルを籠に巻き付けるように括り付けてそれで雨をしのいでいます。何しろ、新聞を機械の袋詰めにしてしまうと、雨水が溜まるような構造のものでは水が溜まり袋の隙間から浸入してきてしまい、結局新聞が濡れてしまう…袋詰めのくせに新聞が濡れているなんてのはかなり下品な仕事です。
 
  そのものの写真。 
  この写真は1年前に撮ったものですが未だ使用していません、確保しているだけ。しかし他に使いたいという人が居ないのも事実ですねぇ。 
  YSC…読売の専売所だけあって、この手のアイテムには「YSC」ロゴがでかでかと入ります。
  取付けたところ。しかし今現在「使おう!」と思い立ってみても、使い方で困ってしまいそうな気がする(^^;;  機械詰めに頼るようになるとどうしても必要無い物にしか見えなかったりして。
  籠に取付けて上から見たところ。穴が2ヶ所あるのですが…分かり難いですね。それほど小さい穴だって事です。これでは蓋の開閉時に水が浸入してしまい水がそこに溜まってしまいますわ。だからこそ使っている人は底を完全にくり貫いてしまったりしています。
 
ビニル袋
  新聞を機械で袋に詰める様になってからもボチボチ需要はあります。突然の雨とかでも対処できるように常時持ち歩いている人も多いです。ただ、店の中で既に新聞を密閉していくのと違い、雨降る現場で新聞を袋に入れる行為をしなければならないので袋に詰めるといっても結局は濡れてしまう事が多いのですがね(T-T)
  機械が無い時は豪雨だろうが雷雨だろうが台風だろうが、現場で新聞を詰めていた苦しい記憶があります。
 
  袋そのものの写真。大きさはB3位でしょうか。 
  1枚約10円也。
  「新聞が袋に収まってまっせー」てな写真。実際にこういう風に入れる事はなく、大抵横2つ折りか3つ折り4つ折りと、折ってからいれて袋の余った部分を丸め込んでみず野侵入を防ぐ、そんな感じになりますか。 
  こういう風に入れてから折っては水は入りたい放題になります。入れ易いのは入れ易いですけど、それじゃぁいけませんがな。
 
ゴム紐
  新聞をがっちりホールド、この為にも強靭なゴムひもが必要です。自転車用のしょぼいやつなんて使いません。使ってすぐ駄目になるなんてけち臭いことは言いません、使う前の縛っている時に切れるでしょう。新聞配達専用の強力なものが用意されていたりするのですが、特に我が専売所の場合は自転車のゴムチューブを使用しています。ゴムチューブ、めちゃめちゃ強力です。耐久性、適度な伸縮、最高!もしツーリングをする人なんかがいたら見栄えは悪いですが絶対お薦めです。自転車屋でタダで貰えます。処理に困っていたりしますからね。ちなみに、私のもう一台の愛車(オフロードバイク)でも使用しています。
  実際の使い方は、まず貰ってきたチューブを選定。なるべく26インチ以上でブリジストンのチューブが最高です。次に、パンク修理のあまりないところを金口を避けるように切り、長さが不足する場合はそれを2本用意し結びます。最後に両端に瘤を作り、一方は荷台のフックに刺し、もう一方はゴムひもを荷物に巻き付け終わり、端を巻き付けた時に抜けないようにする為です。で、このゴムひもを作る時のコツは、チューブを結んだ時になるべく空気は入れないようにする、ですかね。空気が入ると大変巻き付けにくくなります。また、チューブは元々が円形をしていた訳でそのままでは弧を描くように癖が付いているので、出来上がったら電柱などに巻き付けておくと真っ直ぐになって使いやすくなります。
  そうそう、使い終わったら愛車に巻き付けたままにしない方が良いでしょう。どんなに耐久性が有るといってもゴム製品です、紫外線には弱い。どんどん劣化が進みひびなんかが入って或る日突然切れます。これはおっかないです。例によって新聞をばらまく(新聞屋専門用語で新聞をばらまくことを「店を開く」なんて言ったりします)。使わない時は冷暗所に保管がベストです。でも、使い捨てが容易というのも利点なんですけどね。
 
  チューブ2本で製作(?)した「特製・超強靭新聞積載用ゴム紐」。費用0円。 
  勿論ブリジストン製を愛用。イノウエのは余りいけてませんねぇ…
 
チェーン
  雪の日はもちろんの事、積雪後数日の凍結路面の配達では絶大な効果を発揮するのがこれ。1式5000円弱。これを使った使用レポートはこちら。結構苦労してます。
 
  結構まっさらなチェーンを伸ばしてみました。取付けは知らないとまずちゃんとは装着できないでしょう。自転車のゴムチューブが必要です。
 
ナックルガード
  標準装備ではないのですが、ナックルガードが他社から出ていたりします(「ウインディー」と言うらしいですが、自転車屋で見つけて、さも買ってきたかのような顔して取り付けてあるだけ)。カブで配達するにはあまりいらないかなー、と思うもの。なーに、私のカブはDX、グリップヒーターがついているのだ。それにナックルガードが必要そうなところに突っ込む事も(多分)無いし。
  雨の日の配達で、手が濡れないようにする為に付けたりします…前籠から新聞を抜くには若干邪魔だったりしますが。しかし、軍手をしたままでの雨の日の配達では、軍手を濡らさない様にする事が出来る可能性の有るものだとは思います。
 
  オフロードバイクについているものよりはかなり大きいです。いかにもビジネスバイク用って感じですかねぇ?
 
綿布
  リアキャリアに新聞を積む際、新聞を更にがっちりとホールドする為に「綿布」と言うものを用います。名前の通り本来は綿製だったのですが最近はそれを殆ど見る事がなくなりました。発見したので写真は載せておきましたが。現在主流のものは、ナイロンと思われる布の両面に塩化ビニルと思われるものをコーティングした完全防水仕様です。前籠につけるものと同じ素材のようで、トラックの幌と同じものみたい。
  綿布で新聞を包み込むように掛けて使用します。また、水を染み込ませないような材質ですからね、きっちり包み込めば取り敢えずは雨に濡れることは有りません。ただ、包み込むといっても一本のただの布ですから両側はまるっきりオープンエアーになってしまい、サイドスタンドを立てて停車している時左側に傾きますから、右側が雨に濡れてしまいます。そこは工夫の仕様で、新聞を全部袋に詰めてしまうとかオープンエンド部分を覆ってしまうとか、色々手段は考えられますぜ。
  これを使わないで配達に行く人もいますけど…私はそんな恐ろしいこととてもではないができませーん。
 
  左読売標準、右朝日のモノ。私の愛用するのは右の朝日用。長さ幅とも文句がないです。 
  ただ、最近は雨の日に限って朝日の黄色い綿布も使います。写真右のものより長さはありませんが更に幅があり、両端がひさし状になるのでオープンエンドからの水の浸入が結構無くなったってのが嬉しかったです。 
  レイアウトは読売の黄色と同じ感じですが、一回りほど大きいです。
 
店にある綿布図鑑。
 
朝日の緑。
私のも含めて何故か2つあります。
一番の汎用。
本来は転送梱包用。
紐を切断して綿布として使用しています。
私の分も勿論確保してあります(^^)
高級感溢れる(?)作りの綿布。
それの裏側、綿だかナイロンだかの素材が確認できます。
ただ、一度濡れると乾くのに時間が掛かるんですわ。
かつて私も使っていました。
左写真の表面。綿布の顔みたいなものですか。
「てん書体」(紙幣の日本銀行印の事体)で「読売新聞」と入っています。
純粋な綿布らしい綿布。
雨の日には使い物にならないですねぇ。

総合へ
新聞配達の事へ