広報・隠密資材部

  ステッカーを作ったり、最近ではTシャツを作ったり。そりゃもう配達とはおおよそ関係無いものばかり作ってはばら撒き続けていますけど、そのようなモノでも喜んでくれる人が居てると言うのはなかなかに製作意欲も沸きますし、嬉しい限りでございます。
  しかし、基本的に私から一方的にばら撒くモノですから、その辺りに不満(みたいなもの)を持つ方もいらっしゃった様で・・・以前、現在の隠密某(当時はページの1読者)にステッカーを贈った際、ステッカーの製作方法などを色々と聞かれたんですよ。もちろん隠すようなことじゃ無いですから私が知りうる限りの知識を伝授しました。プリンターは何が良い、素材は何が良い、等など。特に私はALPS社のMD1300ってプリンタを使って色々な物を製作しています、これはそれに適した物であるとも思っています。「プリンタは何が良い?」と聞かれりゃ、わたしゃWINではこのプリンタしか使ったことないので”それが適している”としか言えないんですよ、無責任な事に。そしたらですよ、本当に買っちゃったんですよMD1300を。嗚呼、その隠密某の尻に火をつけちまった、私は罪作りなヤツ?などと悩みもしました(ウソ)。
  その後も私から一方的にステッカーを作っては贈り(但し、その見返りみたいなものも多大に頂いております)、最近では隠密Tシャツと共にその隠密某(とその親父殿)向けの専用Tシャツなんかも贈ったんですね。ステッカーはどうかは知らないけれど、Tシャツの構想はあったらしく・・・私が先にやっちまったもんだから「やられた!」と思ったらしいです。まぁなんと言われましてもこういうものはやったもん勝ちですからねぇ〜 :-)
  それでもあくまでTシャツなんかは配達に密着したモノとは言い難く・・・私の発想はそこまでだったんですよ。これ以上のことは取り敢えずは思いつかなかった。しかしその隠密某は私の発想を超えたことをやってくれた。それも配達に密着しまくり、新聞屋歴の長さと家業がモノ言った、と言ってしまうと私の言い訳になっちまうんですが、そのような物を作ったんですねぇ。いや、私の発想が追い付かなかったんじゃなかった、至極当然なことが思いつかなかった・・・私の新聞配達に対する思いの浅墓さが露呈してしまったところと、少々凹みもしました。
  隠密新聞配達人・綿布。ここまでは思いつかなかった。そうだよ”綿布”言うくらいだ素材は綿、プリントTシャツの要領で作れてしまうものじゃないですか。そしてその試作品のような物を贈ってきた・・・本人曰く「ふう、やっと一矢報いる(?)事ができました、やった〜!」・・・ハイ、ワタクシ素直に敗北を認めるところでございます。
  有難く頂戴しまして、最初に思ったことは「こりゃ、家宝でしょう?永久保存保存〜」だったのですが、ここで隠密某よりツッコミが入る「それはダメ!使ってくれ〜〜!だって、ヨシダさんが新聞家業から足を洗ったら、ただの布になっちゃう・・・」ときました。ついでに「でも、使ってみての正直な所の感想は聞いてみたい気がします。」とも。
  この時点では新聞配達から足を洗う事態に陥るとはまったく予想も出来なかったので、”この綿布は何時までも使わず取っておくのかしら・・・?”と使うのを延ばし延ばしにしていたのですが、ここ最近の我が人生の激変期に際して、本当に新聞配達から引退する事になり、放っておいたら隠密某の危惧する「ただの布になっちゃう」と成りかねなくなってしまいました。その当時は「化粧マワシみたいなものだから、土俵入りの際に使わせて頂きます」と言っておきました・・・その土俵入りが行われた、そして使用感レポートと写真をここに約束通り載せることとなった、という事です。
 
  ちなみに、この隠密某は今回の出来事もあり、「隠密資材部長」を名乗っています。そして私は隠密資材部長補佐、ってところでしょうか。


 
隠密新聞配達人・綿布。
  以前私が隠密某の店を訪問した際、店内に並んでいた綿布を見て「あ、新聞社の物を使っておるんではないの?」と聞いたら、「綿布は自分のところで作るものなの」と仰られておりました。今回もそのノリで作られたことでしょう。 
  素材は綿、でしょうね。新しい柔道着の様なかおりがします。聞くところによるとテント地を適選切り分けて作るものだそうで。ハンドメイド(縫い目とか)の香り漂う逸品モノですな。 
  あ、逸品モノってのはあながち間違いじゃなく・・・「200cm*60cm(位)の超大型・規格外品」と銘打たれておりまして、これ即ち私の好みのツボをプスッと突いたモノなんでございます。いいところ見てますねぇ、嬉しいですねぇ。確かに、普段使っているのが2m以上あるASA綿布で、これが最高だと思っていますから、当然なんの違和感も無く乗換えられるステキなモノなんですよ。 
  でも、表面にビニルのコーティングとかはされていませんから雨の日には使えないでしょう、晴専用、ですね。隠密某もそう仰られております。
 
  布のエッジはロックがしてあります。この辺りの心遣いは嬉しい限り。ハンドメイドの良い味が出ております。 
  で、表面の隅2箇所に「隠密新聞配達人」と入っております。これがアイロンプリント。これが入るかどうかでこの綿布に対する思い入れみたいなものが違ってきますね。
 


 
  幅60cmもありますから、縦半分に折り使用する事にします。基本的に晴の日専用ですから広げて用いることは無いでしょう。その方が新聞を抜く際に拠れてきて新聞が抜きにくくなることもないですしね。   リアに積んだ水曜日の200部。まぁそれなりの部数ですが、なんの問題も無く積めましたし、ASA綿布から乗換えた違和感も感じませんでした。
 
  もちろん「隠密新聞配達人」が見えるようにゴムヒモ掛けます :-)  なんてぇか、ずっと緑色(しかし色弱なもんで黒にしか見えないって悲しみがあるんですけど(T-T))の綿布使ってましたから、なんか違和感があるんですよ。これが使用しつづけたあとの煤けた感じが出てりゃまた違うんでしょうが、マッサラな新品ですからねぇ・・・もともと永久保存しておきたかった物を使ってしまったってな悲しみもちょっとあった・・・しかし!実用品なんだから使ってナンボ、そんな割り切りも必要なんでしょうかね・・・
 
  使用感ですが、新聞のホールド感はなんか頼りない感じがしないでもないのですが、伸びない素材ですから意外とがっちりしています。それでもASA綿布よりは荷崩れしやすいかな〜とは思いました、もちろん問題無い範囲で。でも摩擦(面圧)が少なく、がっちり縛った割には新聞があっさり抜けるので、私の配達スタイルには合致しています。
 
  で・・・うちの店、「隠密」なんて言葉が氾濫していて・・・ステッカーは至るところに貼ってある(店の戸にまで)し、最近じゃ背面にでっかく「隠密」なんて入ったTシャツを着ている人物まで出入りしていて・・・まぁ、この綿布見た時も「あぁ、また隠密なのか?」などと呆れたような感心しているような、そんな感想が店の人間から漏れたのでした。それでも綿布に関しては「昔は皆これだったんだ」とか「おー懐かしい」など、そんな声も聞かれたのであります。それも新品を使っているわけでして・・・妙に羨ましがられましたねぇ。「俺も欲しい!」といわっしゃった方も居られましたが・・・ダメですあげませン、これは私の宝物。
  もう使う機会はそれほど無いですけど、大切に使わせて頂きます、ハイ。


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