新聞配達ギャラリーといったって、草木も眠る丑三つ時、”おい、あんた何時寝てるんだよ”と思うような人に「きゃー」とか「昨日の夕刊入ってなかったわよ」などと、新聞配達を応援してるんだか配達の失敗を責めるんだかわかんねぇような事いわれて・・・などと長ったらしく書いたけど、つまり応援のギャラリーでは御座いませんで、画廊のほうのギャラリーで御座います。
とあるきっかけから、漫画家吉森みき男先生と知り合いになりまして、しばらく経ったある日、私が先生に対して或ることをやったお礼に、と”新聞配達の絵を描いてあげよう”と先生が口走ってしまったのでした。
先生は先生で、”そうは言ったものの・・・”と、しばらく筆が進まなかったそうだ。何しろ凝り性な性格らしく、カブの絵のディテールまで描かなければならないような気がしてしまい、その上資料も無い(今思えば、資料を頼まれたとき”私のページでも見て”などと適当なことを言ってしまったのはまずかったかもしれない)ので、どう描いていいかわからないってのもあったのかも。
けれども、もう一枚絵を依頼した時、この新聞配達の絵を取り出し「ここまでは描いたんだけどねぇ、これ以上やる気がなくなっちゃった」と仰られたんですが、そのもう一枚の依頼の絵と同時に仕上げてしまおうということになったのでした。
で、この吉森みき男先生ってのは、どっかのページで書いた記憶があるんだけど、読売新聞の日曜版に10年8ヶ月も連載をやってた「ライパチくん」の作者でして、多少は(ほんの多少、ね)新聞に関係があるかなぁ、と私は思っております。
「新聞配達」
吉森みき男・作
うーん、新聞を投げちゃいけませんねぇ、大事な商品ですから
:-)
ちなみにヘルメットに「A7」と赤く文字が入っているのは、この絵を頼んだ頃、私が先生のうちに行くときはまずバイクだったので、もちろんヘルメットを被っていくのですが、そのヘルメットにレースに出た遺跡のようにゼッケンA7の文字が貼りっ放しだったんですよ。
んで、バイクにもそれほど詳しくないし、新聞配達の資料もないから、バイクで・・・となるとまずヘルメットは被らねばならないし〜と、いつも見慣れた私のヘルメット(ちなみにオフロードフルフェイス)を見本にしたものだと思われます。
でも、かなりデフォルメして描いたであろうこの絵でも、一瞬で”ああ、カブなんだな”と思わせるところがステキです。
|