酒飲みの昔話 
自分の回りの人達は、酒を飲んで酔っぱらうと、昔の配達や 
ベテランの過去の栄光などを話してくれます。 
それを聞いて、覚えている限りで書いていこうと思います。 
注意:本人の許可は取っていません。もちろん販売店も、新聞社も無関係です。 

田舎での配達の話 1999/07/21 
田舎の方で配達をしていた話になった。 
結構のんびりしていたようで、配達途中で帰ってきて、飯食ってもう一度配達に行くようなやからなどがいたらいく、さらにそれから、『俺なんかよー途中で魚釣ってるのがいてよー、つい手伝ってきちゃったよ、で帰ってから「遅いぞ!何してたんだ?」って聞かれて、「いやーちょっとお客さんと喋ってて」って言ったら、「泥が顔についてんぞ」、だってさ、ばれてんの。』なーんてこと言ってるかと思えば、『そうそう、前の日の夕刊の時に、樹に蜜塗ったりしておいて、で朝刊配る前に虫取りに言っちゃうの。カブの後ろに篭積んどいてな、で虫取ってからじゃ配んないの。』ともおっしゃる。 
すると今度は館山の話になる。「うちなんかなーカブで100Kmくらい余裕で走るんだぞ!で、ぽつんぽつんとしかないの。」とも言っている。続いて「俺さー海の近くか、山奥でやりたいな次は。朝配ったらもう電話ごと海に行っちゃうの。で一日中潜ってるか釣りすんの。で不着あったら、明日の朝刊の時でいいかって聞くの。でそういうとこはそれでいいて言う人がいるの大抵。」はあ。で、他のおやじは「そうそう、夕飯の魚持っていきますから夕方まで待ってて〜な〜んてねぇ」な〜んて呑気な話でした。」 

電話の事 1999/07/21 
電話に出る時にそこがもし一紙しか扱ってないのならいいのだが、そうで無い時になんて言うかの話になった。 
「T新聞M新聞○○販売所」と普段言っていたりしても販売所の名前が違うと「T新聞○○販売所M新聞○○販売所」とまどろっこしくなるとか、「TM新聞」だとどっちもたたないとかいう話になって、そうしたらおやじが「○○の店なんかな〜大変だぜ朝日新聞日経新聞産経新聞毎日新聞東京新聞○○専売所だぜ、読売以外全部でやんの。で、めんどくさいから○○専売所です!としか言わなくしたぜ、客も解ってっからさ」と言うことでした。合売化が進むとこういう事になるんでしょうかねえ。 

犬との戦い 1999/07/06 
 この話はまじで、飲んでて盛り上がった。 
 配達中に、吠えてくる犬っていますよねえ。その話になった時だった。おやじ1が言った。『俺、むかついたからさー、その犬のさ、吠えてきた時によ、口をひッ掴んでよ、七味の瓶まるごと一本分いれてやったぜ!』と、得意げに言った。自分からすればその後の様子が聞きたく、聞いてみると『そりゃ〜苦しんでたぜ、泡噴いてよ。で、犬なんか汗出せないから、舌出して、ひ〜ひ〜言ってたぜ』とまたもや得意げ。 
 それを聞いていた、おやじ2は『胡椒も面白いんだよな〜』などとのたまう。確かにくしゃみしまくりだろなあ。聞くと『そう、目ぇ白黒させて、ずっとくしゃみしてんの』と、これまた得意げ。この後、タバスコやら、唐辛子やらの話で盛り上がる。相当いろいろ試しているようだった。よく苦情が来ないもんだ、と聞いていると、真打ち登場!とばかり、おやじ3が『俺はさー、ホント頭来て、そいつの口を押さえ付けてなあ、口開けて、こ〜いつぅって感じで、そいつの口に噛み付いてやったぜ!』と、身ぶり手ぶりで話してくれました。皆さん、こんな事をしてはいけません。 

意地で飲んでたおやじの話 1999/07/06 
この人は、酒が好きだ。例えビール1杯千円になっても、二千円になっても飲むと言うくらいの人だ。で、このおやじが自転車に乗って買い物帰りに、カゴに荷物(きっと酒やら、つまみやら)を入れて走っていたらビニール袋が、前輪の泥よけに引っ掛かり、ウイリー成らぬ、いわゆるジャックナイフ(前輪ロックにより、後輪が持ち上がる)をやってしまい、転倒。前歯を折ってしまったらしい。まあ、それくらいですんだからまだいいのだが、当然配達は続けられる。で、これの後日談が凄い。どうしても酒を飲みたかったらしく、口の感覚が麻痺しているのにもかかわらず、ストローでビールやら日本酒を飲んでいたということだ。ああ、恐ろしい。 

拡張の話 その1 1999/07/02 
店に拡張の得意な人Nさんがいた。その人は、普通の立ち話から話を進め、食い付いたら離さない人で、自分達もよく協力させられました。ある日、夕刊後に店でだらだら話をしていたら、電話が鳴り、不着かと思い出ないでいたら、奥さんがきて電話だという。出てみるとNさんからだった。「ちょっと、工具持って来てくれない?住所は・・・」と始まった。なんのことやらと、理由を聞くと、「この家のテレビが壊れてて、それを直してくれれば契約してくれるんだよ〜」と言う。どういう話でそうなったのか解らないが、とにかく店の人間1人と行く事にした。 
で、着いて家に入って行くとじいちゃんと、Nさんがテレビの前で待っていた。直せるかどうか、とりあえず見てみる事にする。そうしたら理由は簡単で、アンテナ線が取れていたのだ。しかし、簡単に直してしまっては有り難みが無いというもんで、わざわざ中まで開けて難しそうに何事かやっているふりをすることにした。その間にもNさんは喋り続けた「電気の専門学校行ってて、将来プロになるからね〜、じいちゃん」とか、「うちの電気製品全部直してんだよ」とか、半分くらい本当の事を語っていた。そりゃあねえ電気と言ってあんまり間違えはないけどねえ。電化製品も直したけど1、2回だしねええ。まあ、間違いではないわなあ。で、直したふりをして、アンテナを繋げて見れるようになると、じいちゃんはすんなり契約してくれて、その後えんえんと、ばあちゃんの自慢話や息子さんの自慢話を聞かせてくれました。こんなこともありました。 

追い掛け回された話 
 朝刊の時。公園の近くを配達していた時に、公園のまん中で野糞をしている人がいたそうだ。その公園は、公衆便所があって、その人は「そこの便所でしろ」と注意したそうだ。で、そいつはなにやら怒っていたようだったらしい。事件は次の日に起きたらしい。その人が配達から帰ってくると、不着の電話のが待っていたそうだ。ほぼ、全ての家が不着で、結局もう一度配り直したらしい。話によると、きっとその野糞男が、後を付けて新聞を抜いて回ったんだろうという話しでした。それ以来二度と注意しなくなったそうです。 


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